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音響システムの基礎 その3


 

駅のホームで、友人と会話をしている最中に、電車が通過すると会話が聞こえなくなります。
これは、声を電車の音がマスクしてしまう「マスキング効果」の一つの現象です。
逆に図書館のようにすごく静かな場所で、ペンを落としたときに必要以上に大きな音に聞こえてしまうのは、
ペンを落とした音を消してくれる(ごまかす)ノイズがないために感じる、「マスキング効果」のひとつです。

マスキング効果を利用した方法として、
オフィス内にBGMを流すことで、オフィス内が静かな状態でなくなるために、
電話を掛けたり、会話がしにくい状態を回避することや、
近くで会話をする声を気にしなくなることができます。

ちなみにマスキング効果は、近い周波数の方がマスキングされやすく、
高音は低音にマスキングされやすいということが確認されています。

人の耳(脳)は、騒音の中からも音を聴くことが出来る能力があります。
それを「カクテルパーティー効果」といいます。
これは、パーティーのようなざわついた騒音の中でも会話が出来ることからそう呼ばれています。

音を聴くということには、単に耳で聴くだけでなく、
脳でその音を判断するという能力があるわけです。
会話中にぜんぜん別の人の会話に耳がいってしまうなども、
このような脳の判断で、自分の気になる音だけを聴いてしまうわけです。

聞きやすい音がする音響システムでは、
脳が聴こうとする能力を引き出す可能性があります。
(後は演者の力ですが)
音が聞こえにくい音響システムは、
多分カクテルパーティー効果により音を聴かない方向になってしまう場合があります。

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